【健康コラム】お肉と子宮筋腫と鉄分(前編) 2019
08/2
梅雨もようやく明け、暑い日が続きます。こんな日はぷはーっとビールを豪快にいきたいところですねえ。ビアガーデンでジンギスカンとかもいいなあ(ウチの隣駅にある川口そごうの屋上では、ジンギスカンメインのビアガーデンが開催中♪)。
さて、そんな心浮き立つ季節ですが、つい最近、子宮筋腫持ちの方から「日常生活では、どんな点に気をつければいいですか?」と、相談を受けまして。
こういった場合、私はまず食事についてのアドバイスから入ることが多いのですが、最近難しいなと思うケースも増えてきたので、ちょっと書いてみます。
まだ、明確な答えが自分の中にあるわけではないので、ちょっと迷走した文になりますが、ご容赦を。子宮筋腫でお悩みの方も、私と一緒に考えてみてくださると嬉しいです。
子宮筋腫とは、子宮の中にできる良性の腫瘍。とくに身体に悪さをするものではなく、明確な自覚症状もないことが多いので、最近お腹周りが太ったなあなんて思っていたら、筋腫が赤ちゃんの頭くらいに育ってたーなんて人も多いです。
でもそこまで育つと、月経の出血量も半端なく多くなって、貧血は起きるし、なによりも月経痛が酷くなる。
うちの母も筋腫持ちでしたが、筋腫が大きくなってきた時の月経中には、寝込んでばかりだったように記憶しています。
で、思い切って手術で、筋腫と一緒に子宮をとってしまったら、ケロっと元気になってました。
が、やはりそこまでは行きたくありませんよね。筋腫が小さいうちであれば、なんとか筋腫をそれ以上大きくせずにやりすごしたい、という気持ちが一般的には大きいと思います。
では、どうすれば筋腫を大きくせずに済むか?それにはまず、筋腫が出来る原因を考えなければいけません。
西洋医学分野では、子宮筋腫が出来る原因は基本的にはいまだに不明とのこと。ただ最近子宮筋腫を持つ人が増えてきたのは、女性の一生の間の妊娠期間が短くなった(またはなくなった)ことに伴って、女性ホルモン(エストロゲン)に曝される期間が長くなってきたからではないか?とは、いわれています。
確かに閉経後、筋腫が小さくなった、なくなったという人は多いです。
婦人科でも、筋腫が大きくなってくると、手術の前にまず女性ホルモンをストップさせる薬を処方して、様子をみる……というケースも多いと思います。
東洋医学的には、一般的に身体全体の血の流れが滞りやすい体質の人が子宮筋腫になりやすい、といわれています。
つまり悪い血がうまく循環せずに子宮に滞って、筋腫になるってイメージですね(あくまでもイメージですよ、イメージ^^;。実際に筋腫は血の塊ではないので、誤解せぬよう。正体は平滑筋の塊です)。
というわけで、鍼灸治療では下腹部内の血液循環をよくしていくという目的に沿って、治療の流れを組み立てて行きます。
では、筋腫の原因がなんとなーくイメージできたところで、本題に戻ります。
子宮筋腫持ちで病院や鍼灸院などにかかったことのある方は、以下のようなアドバイスを受けたこともある人が多いのではないかと(私も今まではこうアドバイスしてきました)。
「肉や乳製品など、動物性脂肪のものは避けて」(写真はリブロース、どーん)
このアドバイス、たしかに西洋、東洋医学、両面からみて理にかなっている……とは思うのですよ。
筋腫が大きくなるメカニズムには、エストロゲンが大きく関わっていると言われてます。
そしてエストロゲンを作る主要な栄養素はコレステロールです。皆様ご存知の通り、コレステロールは卵やレバーなどに多く含まれてます。
また、筋腫が筋肉の塊であることを考えると、筋肉を育てる動物性たんぱく質を多く含む食品、たとえば牛乳やチーズ、肉の赤身などは避けた方がいいのかな、とも思います。東洋医学的にもこれらの食品を大量に摂取すると、血が滞りやすいとも言われていますし。
でもですね、近年は真面目というか、ストイックな方が増えて来たのか、うかつにこういうアドバイスをしてしまうと危ない、と感じる側面も増えて来たのですよ。
なんか長くなってきてしまったので、どこがどう危ないと感じたかは、次のコラムに続きます
※このコラムは2017年6月にしんきゅうコンパスに掲載したものに加筆修正したものです。
後編はこちら↓
西川口 蕨 鍼灸マッサージ
はり灸指圧治療ぬくまる屋 店主 あいざわゆきこ